ITエンジニア

今さらソーシャル・ネットワークの原作を読んだみた

映画「ソーシャル・ネットワーク」の原作を読んでみて、感じたことなど書いてみます。

どんな話

「ソーシャル・ネットワーク」といえばFacebookの創業から発展までをドラマ仕立てで描いた映画で、私の最も好きな映画の一つでもあります。ITエンジニアであれば一度は観ていてほしい映画ですよね。

映画『ソーシャル・ネットワーク』予告編

Netflixでも観られるので、まだ観ていない方は是非!

この映画の原作となった「facebook 世界最大のSNSでビル・ゲイツに迫る男」という本を読みました。実はこの本の執筆にはFacebook創業者のマーク・ザッカーバーグは関わっておらず、他の当事者や関係者からの情報により出来るだけ正確に時系列に沿って書かれてるそうです。つまり映画の制作にもマーク・ザッカーバーグ本人は関わっていなかったんですね。

世界最大のSNSでビル・ゲイツに迫る男

感想

原作を読んでみて、やはりマーク・ザッカーバーグは天才かつ努力家で、とても純粋な人間なのだと思いました。ただ純粋過ぎるがため、それが冷酷に捉えられることもあったのでしょう。

Facebookを立ち上げた直後、マーク・ザッカーバーグやダスティンは生活のほぼ全てをFacebookの開発と運営に捧げていたようです。事実として二人はカリフォルニアに渡ったあと大学を休学(その後中退)していますし、毎日14〜16時間働き会社に貢献していたという話もダスティンのインタビュー記事で見たことがあります。映画ではパーティや遊びの描写が多く登場するので、そういった背景は伝わってこないですね。

映画でマーク・ザッカーバーグがショーンと共にエドゥアルドをメンバーから排除するシーンは印象的ですが、前述の背景などを考えると、感情的になり口座凍結をしたエドゥアルドを危険因子だと思ってしまうのも仕方ないのかもしれません。

また映画は原作をとても忠実に実写化しているとも思いました。読んでいて描写が思い浮かぶので読みやすく、そういう意味でも映画を観ていれば楽しめる本でした。

映画で理解できなかったとこ

私は映画を何度か観ました。その中でいまいち理解できない描写がいくつかあったので、それについて触れたいと思います。

ファイナルクラブ

エリカの間違いを指摘するマーク

劇中で頻繁に登場する言葉で「ファイナルクラブ」があります。これはハーバード大学の男子学生の中にいくつかある団体のことで、学生たちのステータスになっているものです。同じハーバード生でも所属する団体によって大きな格差があり、女性に与える印象にも大きく影響するようです。映画で聞く「ポーセリアン」や「フェニックス」はその団体名のことで、エドゥアルドが受けていた試練はフェニックス入団のためのイニシエーションということです。ちなみにポーセリアンはファイナルクラブの中でも最上位に位置し、ウィンクルボス兄弟が所属している団体です。

りんりん
りんりん

もっと詳しい説明があったので、気になる人は読んでみて。

ニワトリの話

何の話かわからないダスティン

劇中にマーク・ザッカーバーグとエドゥアルドの会話にニワトリの話が何度か登場します。これはエドゥアルドがフェニックス入団のために受けたイニシエーションの中に、一定期間ニワトリを飼育する儀式があり、その中でエドゥアルドがニワトリに鶏肉を食べさせていること(イニシエーションとは関係なく)が学内新聞の「ハーバード・クリムゾン」に掲載されたことです。エドゥアルドを通してフェニックスのイメージダウンを画策した別団体の学生が、エドゥアルドの動物虐待をハーバード・クリムゾンに告発したことによるものだったようです。

パジャマで登場

パジャマで出資を断り行くマークと煽るショーン

パジャマ姿のマーク・ザッカーバーグがショーンと車で登場して、その後建物の中に入っていくシーンがあったと思います。原作によると恐らくあの建物の中にはVC(ベンチャー・キャピタル)のオフィスが入っていて、出資の申し出を断りにいくところだったと思われます。実はショーンは世界最大のVCであるセコイアキャピタル社と揉めて、自分の立ち上げた会社から追い出された過去があります。セコイアキャピタル社のオフィスという設定かどうかは定かではありませんが、VCへの仕返しとばかりにマーク・ザッカーバーグにパジャマ姿で(しかも遅刻して)出資の申し出を断りに行かせるシーンだったようです。

株式の希薄化

これは理解できなかったというか整理する意味で書きますが、最後のクライマックスシーンでエドゥアルドの持つ株式が希薄化して会社の権利を失うシーンがありましたね。あれはピーター・ティールに50万ドルの出資を受けて会社を「the Facebook」から「Facebook」に再編したとき、株式も新会社の株式に交換したのですが、その際にエドゥアルド以外のメンバーには新規株式を発行し、エドゥアルドの株式保有率だけを下げて、株主としての権限を無くしてしまったんですね。

原作と映画の違い

当然ではありますが、原作と映画では違ったカタチで描写されているところが何点かありました。その中で一番違っていたのは、原作にはエリカが登場しなかったことです。映画のオープニングはエリカとの別れから始まり、その後も何度かエリカに影響を受けるシーンがあり、最後にはエリカに友達申請をして結果を待つマーク・ザッカーバーグで終わります。しかし原作にはエリカは登場しません。あれは映画にストーリー性を持たせるための設定だったのかもしれませんね。

おわりに

原作を読もう読もうと思って長く読めていなかったので、読み終えてスッキリしました。この物語はIT業界のキング・オブ・サクセスストーリー的な話なので、映画を観て感銘を受けた人もたくさんいると思います。そんな方は原作も読むと、また違った角度からこの物語を知れて面白いと思うので、是非読んでみてください。

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